
要論は、大変参考になった。
青森県 今の競技力向上に、ブレーキをかける話になるが、中体連とは余り関係ない競技団体主催の他大会への参加の予算面などどうなっているか、教えてほしい。
司会者 他大会への参加なども、今後整理していかなくてはならないという部分が、これからからは出てくるだろう。最後に、このような点にも係わって指導助言の先生にお願いしたい。今は「部活動はこうあるべき」とだれがなにを言ってもよい時期だと思うので、そのような点も頭に入れながら最後にパネラーの先生に一言ずつお願いしたい。
大分県 この調査を通して、女性指導者が増え、専門性をもつ先生が少なくなってきているという現状がつかめた。そんな中、子どもたちの期待に答えていくためには、指導者の育成が急務ではないかと考えている。
徳島県 中学校の運動部員に対する文部省の調査で、「部活動は楽しいか」という質問に対し、83.4%の生徒が楽しいと答えているうれしい結果がある。現場の若い先生の部活離れはあるが、やったものしか味わえない喜びや体験を若い先生に伝えていくことが大事なことではないかと思う。
滋賀県 思い浮かべてみてほしい。帰りの会の後、「部活動にいってこいよ」という自分の姿と、「社会体育にいくのか」「自分の時間ができたなあ」という姿を。単に社会体育に行ってらっしゃいではいけないと思う。このままでは学校から部活動がなくなってしまう気さえする。でもそれではいけないので、ここにおられる先生方と一緒に頑張る中で生徒と共に充実感を味わい、今後のあり方や競技力とはなんだろうということを探っていきたい。
司会者 今、これから学校に部活動は必要なのかどうか、というところからスタートし直さなければ、いろんな問題に対応できないのではないかという思いを感じた。今日いろいろ出されたことを、これからまた1年、各県各学校であたためてもらって持ち寄り新しい部活動を創造していく力にしたいと思う。
大澤先生 本日協議したことは、結論を出せるものではない。各校各県に持って帰り、取り組みを通して深めることになる。この分科会は組織の充実と競技力向上というテーマだから、この組織をどう活用し、子どものためにどう取り組んでいったらいいのか、とういうことになる。昨日、今日と素晴らしい研究会になった。日本中体連としても、研究活動をもっと活発にしていこうという意思決定をした。これから更に、個人としてでなく市や県、ブロック、全国としてものをとらえていくことが大切だと思う。
工藤先生の発表は、以前の大会からの流れを踏まえている点が素晴らしい。また、石井先生は、強化について発表され、菅井先生は滋賀の組織から部活動のあり方まで波及して発表された。それぞれの先生の素晴らしい発表に感動している。
競技力について定義はできないが、それをおさえておく必要がある。狭い範囲で言えば、今までのような強化、全国大会や国体に出そうと言う意味である。もっと広義に考えると、精神面を高めていくことになる。中教審答申の中で、「ゆとりの中から生きる力を育てる」とあるが、生きる力というのが中学生の競技力ととらえられないだろうか。生きる力とは、「自ら学び主体的に取り組む」といわれるが、もっと簡単に言うと、チャレンジする・意思力を高める・我慢するとなると思う。これらは部活動の競技力とイコールになると思う。完全学校5日制の導入により今後教育課程は更に削減されるであろう。今は、授業時数確保のため、苦しい状況で苦労しておられることと思う。しかし、完全5日制になり教育課程が削減されれば、先生方はゆとりも生まれると思うし、それなりに部活動も変わってくると思う。またもとに戻るが、競技力とは生きる力と申し上げたが、工藤先生と同様、基礎体力を養うと共に自分に打ち勝つ強い意志を身につけるという言葉で、置き換えられると思う。私が大会のあいさつなどでよく使う言葉に、「はがくれの心」というのがある。「勝つというは味方に勝つということなり、味方に勝つというは我に勝つこ
前ページ 目次へ 次ページ
|

|